【 ℃-ute チャレンジTV 】

○2014年07月31日thu放送「℃-uteのチャレンジTV(落語に挑戦)」 BS-TBS 23:30~



℃-ute会議? 落語に挑戦


萩原:
未知の世界すぎて、何が行われるのって・・


中島:
どの緊張感で、今、構えていいか分からない


7月13日、練馬文化センター。
観客600人。

銘仙ですかねぇ?
柄は浴衣のように派手やかだけど、
白足袋を履いて雪駄を履いています。

黒服はTBSアナウンサー。


立川流 真打 立川志ら乃が短い小話をやり、
それを一度だけ聞いたメンバーが
再現するという段取り。


演題は「つる」
大家が与太郎を呼んで、嘘のウンチクを聞かせる。
鶴は、なぜ「つる」というか。
昔、二羽の首の長い鳥がいて、
一羽がつうーと飛んできて松の枝に ぽっと止まった。
続いてもう一羽がるうーと飛んできて同じ枝に ぽっと止まった。
その二羽が大層仲がよかったので、「つる」と呼ばれるようになった。


与太郎は、良いことを聞いたと、
大家が、余所で言ってはいけないと言うのを聞かずに、
朋輩の源ちゃんに伝えに行く。
しかし、一羽目が つるうーと飛んできてと言ってしまい、
二羽目が飛んでこられない。
頭からやり直すが、
一羽目がつうーと飛んできて松の枝に、るっと止まってしまい、
また二羽目が飛んでこられない。
しかたなく、二羽目は黙って飛んで来たということで落ちをつける。


萩原の「つる」

大家は、「じいさん」に、
与太郎は「太郎」に、
源太郎は、「健太郎」に変えています。


筋立ては良く覚えています。


つうーと来て、
るうーと来て、
仲良しなんだぁと、簡潔です。


つるうーと来て、
もう一回やるね。
つうーと来て、るって止まったんだ。


二匹目は、
静かに眠ったんだ。

二匹目は永眠してしまったたようです。


中島の「つる」

ねえ おじいちゃん、鶴はどうしてつるって言うの?
おじいちゃん、知ってるから教えてやるよ。

大家があほの与太郎をからかうという関係を、
祖父と孫の関係のように、改変しています。


おじいちゃんのお話ぶりは、完璧です。


ぼく、友達に教えてくるね。
分かった、この話は本当だから教えていいぞ。

友達の名は、「としお」です。


一匹目がつるーっと飛んできて、
二匹目が飛んでこられない。


友達:「としお、どうした、しっかりしろ」
としお:「あ、ごめん、お前は源五郎だったな」


二匹目は、多分黙って飛んでいったんだと思う。

二羽目は飛び去ったようで、仲良しではなかったようです。
中島:
舞ちゃんが変えてきたから、
ちょっと付け足しちゃえと思ってやってみました
ライブのMCの思考型です。
かぶっちゃいけない、と。


次の出番は、岡井と矢島。

足が痺れた中島は、
しばらく演台の下で足をぶらぶらさせていましたが、
ついに草履を履けず、手に持って退出。


演題は「反対俥」

前段は、
万世橋から北へ上野駅まで、
人力車へ乗ったところ、これが遅い。
若い者が曳く俥にも、年寄の曳く俥にも次々に抜かれてしまう。
何とか速く走れねえかと聞くと、
よござんすが、心の臓が悪いんで、身内もいないもんですから、
何かあったら弔いをだしておくんなさい。


後段は、遅い俥を降りて、
速そうな兄さんの俥に乗り換えようとすると、
行先も聞かず、客も載せずに走り出してしまう。
角を曲がって帰ってきた俥にあらためて乗り込んで、
北へまっつぐ行ってくれと言うと、
橋も土管も飛び越えて、猛然と突っ走り、
川口の手前の荒川土手でやっと止まる。
上野まで引き返すが、帰路も速い。
俥屋の汗が飛んできて前も見えない。
  お客さん、トラックが来ましたぜ、
  ぶつかりそうになったら避けてください。
  お客さん、奥さんはいるんですかい。
    28だ。
  28で後家にしてはかわいそうだ、あっしが面倒みましょう。

遅い俥も速い俥も命がけという「反対俥」。


今回は、後段の韋駄天走りを大袈裟に語る小話です。
俥は青森まで突っ走り、そこから戻って上野に着きます。
お客さんは、どちらまで行かれるんで?
汽車で青森まで、という落ち。


矢島の「反対俥」
俥屋は馬に乗っています。


いなないたりもします。
これは噺家がお手本の話しに、
意味なく3回飛び跳ねるという下りを入れたので、
習ったものです。




お客さん、上野に着きましたよ、
こっからどこへ行くんですか?
青森に行くんです。


岡井の「反対俥」


おい、そこの俥屋、
上野までちょっと連れて行ってくれないか。

所作が洋風です。


俥屋は、ダクシードライバーのようです。


おい、何だよ今のは。
3回も飛ぶんじゃねえよ。
意味はないのかい。

話し中のせりふは、全部、今時風の岡井ちゃん流です。


はい、上野に着いたぞ、着きました。
ありがとう。
どこへ行くんですか。
青森でぇす。

すぐにお辞儀をしてお話し終わりを宣言。
お辞儀の仕方は、あらかじめ別に習ったようです。


噺の筋は全部揃っていたと、褒められる。

噺家さんは、
師匠から聞いた話を出来るだけ忠実になぞってもらって、
出来ない部分を面白おかしく観るという
心づもりだったかも知れません。
しかし4人は、
時代も、人々の関係も、事物小道具も、
積極的に自分流に改変し、今風の面白話を作ろうとしています。
ライブMCや、映像作品のバラエティと同じ「ノリ」です。
これも一話です。小話だからね。


一仕事終えてほっとする4人に対して、
緊張顔の鈴木。


長い噺を演るようで、
どのくらいの時間かわかりませんが、
練習・指導をうけています。


ここは、練馬文化センターのリハーサル室のように
思われる。


噺家 志ら乃に、枕を振ってもらって、
途中から引き継ぐ。

出番待ち。




お辞儀を終えて正面を向くと、
つい、にっこりしてしまいます。
アイドルなので。


演目は「変わり目」

酔っぱらいの亭主が帰ってきます。
戸を叩いているのは、俥屋。
どこから乗って来たかというと、そこの戸袋の前からで、
まだ梶棒もあげていないと。


奥方。

亭主は、さんざん絡んだあげく、酒を出させ、
おでんを買いにやらせます。


酔った亭主は、奥方が出かけたとみて、
小言を言ってはいるが、実はありがたいと思っていると、
種々、感謝の言葉を述べます。
で、奥方はまだ、出かけておらず、
全部聞かれていたという、落ち。

本当は、まだ続きがあって、
奥方が出かけたあと、
酔っぱらい亭主は、担ぎ屋台のうどん屋を引っ張り込み、
絡んだあげく、湯で、酒の燗をつけさせる。
おでんを買って帰って来た奥方が、
何も注文せずに帰したうどん屋が気の毒だと呼びに出る。
  おい、あそこの明かりのついた家で、
  うどん屋を呼んでるよ。
  あそこの家は駄目です、
  今頃ちょうど銚子の変わり目です。
  という、落ち。


こんな長いの、よく覚えたね。


こんな女房、みなさん欲しくなったと思いますよ。