℃-ute会議? 落語に挑戦 |
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7月13日、練馬文化センター。 観客600人。 銘仙ですかねぇ? 柄は浴衣のように派手やかだけど、 白足袋を履いて雪駄を履いています。 黒服はTBSアナウンサー。 |
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立川流 真打 立川志ら乃が短い小話をやり、 それを一度だけ聞いたメンバーが 再現するという段取り。 |
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演題は「つる」 大家が与太郎を呼んで、嘘のウンチクを聞かせる。 鶴は、なぜ「つる」というか。 昔、二羽の首の長い鳥がいて、 一羽がつうーと飛んできて松の枝に ぽっと止まった。 続いてもう一羽がるうーと飛んできて同じ枝に ぽっと止まった。 その二羽が大層仲がよかったので、「つる」と呼ばれるようになった。 |
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与太郎は、良いことを聞いたと、 大家が、余所で言ってはいけないと言うのを聞かずに、 朋輩の源ちゃんに伝えに行く。 しかし、一羽目が つるうーと飛んできてと言ってしまい、 二羽目が飛んでこられない。 頭からやり直すが、 一羽目がつうーと飛んできて松の枝に、るっと止まってしまい、 また二羽目が飛んでこられない。 しかたなく、二羽目は黙って飛んで来たということで落ちをつける。 |
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萩原の「つる」 大家は、「じいさん」に、 与太郎は「太郎」に、 源太郎は、「健太郎」に変えています。 |
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筋立ては良く覚えています。 |
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つうーと来て、 るうーと来て、 仲良しなんだぁと、簡潔です。 |
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つるうーと来て、 もう一回やるね。 つうーと来て、るって止まったんだ。 |
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二匹目は、 静かに眠ったんだ。 二匹目は永眠してしまったたようです。 |
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中島の「つる」 ねえ おじいちゃん、鶴はどうしてつるって言うの? おじいちゃん、知ってるから教えてやるよ。 大家があほの与太郎をからかうという関係を、 祖父と孫の関係のように、改変しています。 |
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おじいちゃんのお話ぶりは、完璧です。 |
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ぼく、友達に教えてくるね。 分かった、この話は本当だから教えていいぞ。 友達の名は、「としお」です。 |
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一匹目がつるーっと飛んできて、 二匹目が飛んでこられない。 |
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友達:「としお、どうした、しっかりしろ」 としお:「あ、ごめん、お前は源五郎だったな」 |
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二匹目は、多分黙って飛んでいったんだと思う。 二羽目は飛び去ったようで、仲良しではなかったようです。
かぶっちゃいけない、と。 |
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次の出番は、岡井と矢島。 足が痺れた中島は、 しばらく演台の下で足をぶらぶらさせていましたが、 ついに草履を履けず、手に持って退出。 |
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演題は「反対俥」 前段は、 万世橋から北へ上野駅まで、 人力車へ乗ったところ、これが遅い。 若い者が曳く俥にも、年寄の曳く俥にも次々に抜かれてしまう。 何とか速く走れねえかと聞くと、 よござんすが、心の臓が悪いんで、身内もいないもんですから、 何かあったら弔いをだしておくんなさい。 |
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後段は、遅い俥を降りて、 速そうな兄さんの俥に乗り換えようとすると、 行先も聞かず、客も載せずに走り出してしまう。 角を曲がって帰ってきた俥にあらためて乗り込んで、 北へまっつぐ行ってくれと言うと、 橋も土管も飛び越えて、猛然と突っ走り、 川口の手前の荒川土手でやっと止まる。 上野まで引き返すが、帰路も速い。 俥屋の汗が飛んできて前も見えない。 お客さん、トラックが来ましたぜ、 ぶつかりそうになったら避けてください。 お客さん、奥さんはいるんですかい。 28だ。 28で後家にしてはかわいそうだ、あっしが面倒みましょう。 遅い俥も速い俥も命がけという「反対俥」。 |
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今回は、後段の韋駄天走りを大袈裟に語る小話です。 俥は青森まで突っ走り、そこから戻って上野に着きます。 お客さんは、どちらまで行かれるんで? 汽車で青森まで、という落ち。 |
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矢島の「反対俥」 俥屋は馬に乗っています。 |
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いなないたりもします。 これは噺家がお手本の話しに、 意味なく3回飛び跳ねるという下りを入れたので、 習ったものです。 |
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お客さん、上野に着きましたよ、 こっからどこへ行くんですか? 青森に行くんです。 |
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岡井の「反対俥」 |
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おい、そこの俥屋、 上野までちょっと連れて行ってくれないか。 所作が洋風です。 |
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俥屋は、ダクシードライバーのようです。 |
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おい、何だよ今のは。 3回も飛ぶんじゃねえよ。 意味はないのかい。 話し中のせりふは、全部、今時風の岡井ちゃん流です。 |
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はい、上野に着いたぞ、着きました。 ありがとう。 どこへ行くんですか。 青森でぇす。 すぐにお辞儀をしてお話し終わりを宣言。 お辞儀の仕方は、あらかじめ別に習ったようです。 |
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噺の筋は全部揃っていたと、褒められる。 噺家さんは、 師匠から聞いた話を出来るだけ忠実になぞってもらって、 出来ない部分を面白おかしく観るという 心づもりだったかも知れません。 しかし4人は、 時代も、人々の関係も、事物小道具も、 積極的に自分流に改変し、今風の面白話を作ろうとしています。 ライブMCや、映像作品のバラエティと同じ「ノリ」です。 これも一話です。小話だからね。 |
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一仕事終えてほっとする4人に対して、 緊張顔の鈴木。 |
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長い噺を演るようで、 どのくらいの時間かわかりませんが、 練習・指導をうけています。 |
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ここは、練馬文化センターのリハーサル室のように 思われる。 |
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噺家 志ら乃に、枕を振ってもらって、 途中から引き継ぐ。 出番待ち。 |
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お辞儀を終えて正面を向くと、 つい、にっこりしてしまいます。 アイドルなので。 |
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演目は「変わり目」 酔っぱらいの亭主が帰ってきます。 戸を叩いているのは、俥屋。 どこから乗って来たかというと、そこの戸袋の前からで、 まだ梶棒もあげていないと。 |
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奥方。 亭主は、さんざん絡んだあげく、酒を出させ、 おでんを買いにやらせます。 |
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酔った亭主は、奥方が出かけたとみて、 小言を言ってはいるが、実はありがたいと思っていると、 種々、感謝の言葉を述べます。 で、奥方はまだ、出かけておらず、 全部聞かれていたという、落ち。 本当は、まだ続きがあって、 奥方が出かけたあと、 酔っぱらい亭主は、担ぎ屋台のうどん屋を引っ張り込み、 絡んだあげく、湯で、酒の燗をつけさせる。 おでんを買って帰って来た奥方が、 何も注文せずに帰したうどん屋が気の毒だと呼びに出る。 おい、あそこの明かりのついた家で、 うどん屋を呼んでるよ。 あそこの家は駄目です、 今頃ちょうど銚子の変わり目です。 という、落ち。 |
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こんな長いの、よく覚えたね。 |
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こんな女房、みなさん欲しくなったと思いますよ。 |
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