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- 菅井:
- もっと柔らかい感じ。
赤い、で、固まらないように
広く、あ、そこに咲いてる、あ、って、 こんな感じで歌ってみて。
1,2、三、四、
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- 田中:
- ♪信じるーことにするわー
- ナレーション:
- 元々、歌唱力に定評のある田中。
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- 菅井:
- もうすぐ、1年になるわー
自分の心の中に、赤いフリージアを思い描いて、入れてあげなきゃ。
OK?できるね?
- 田中:
- (yes)
- 菅井:
- やるね?
- 田中:
- (yes)
- 菅井:
- では、もう一回やって、これ最後です。
- 田中:
- はい。
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- 菅井:
- お願いします。
- 田中:
- お願いします。
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- 田中:
- あ、ちょっと待ってください。
- 菅井:
- なんでよ。
- 田中:
- お腹、痛くなってきた。
- 菅井:
- なんで、行ってくる?
- 田中:
- (no)
- 菅井:
- どこの辺が?
- 田中:
- もう、直った。急に。
- 菅井:
- は?呼ぶな、いちいち、ここ遠いんだから。
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- 田中:
- ♪信じる
- ナレーション:
- そのレッスンは、感情表現という、彼女にとって、最も難しいものになっていました。
レッスン中、笑みを見せたことのなかった田中。
果して彼女は、感情表現をものにすることが出来るのでしょうか。
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- 田中:
- ♪あーなたの愛は、お土産の花束
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- 田中:
- 歌えてない。
もお、やっぱ、歌詞が飛んだ。
あそこ立ったら。
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- 田中:
- ダンスもやばいけんねー。
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- ナレーション:
- 少し間違った歌詞を、必死に覚えようとする田中。
菅井先生の気持に対する、彼女なりのアピールかも知れません。
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- 菅井:
- 目、つぶらないで。
- 道重:
- はい。
- 菅井:
- しっかり見て、俺を。恥ずかしい?俺のこと、見んの。
- 道重:
- (no)
- 菅井:
- うそつき、恥ずかしいくせに。
- 道重:
- (yes)
- 菅井:
- だったら見なさい、ちゃんと。
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- ナレーション:
- 歌唱力に難のある道重。
菅井先生は、彼女の弱点を低音に見定めたようです。
先生独特のレッスン法に、道重は挑みます。
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- 道重:
- ♪いーいいーい、いーいい
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- 道重:
- ♪あーなたの愛は、
- 菅井:
- これ取ると、それなくなっちゃ、だめ。
はい、そこの練習。
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- 道重:
- ♪いーい、いいいい、いい、いいーい
- 菅井:
- ああ、もったいない、しっかり歌わないから
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- 道重:
- ♪いつまでも、あ、赤いフリージア
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- 道重:
- ♪いつまでも、あー、赤いフリージア
- 菅井:
- そう。
どうやったら出るか、気持ちわかってきたね?
- 道重:
- はい。
- 菅井:
- ずーと伸ばしっぱなしだと、それ以上伸ばせないから、使えなくなる。
それを、あーの時だけ、こぉやって使う。
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- 道重:
- ♪純潔の、あー、赤いふ・・
- 菅井:
- 今、ちゃんと、ここ伸ばさないから出ないんでしょ。
3、はい。
3、はーい!
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- 道重:
- ♪純潔の、あー、赤いフリージア
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- 菅井:
- 辛いけど、我慢しなさい、そのまま。
- ナレーション:
- この日、彼女は、1時間以上も腕を上げ、歌い続けました。
- 菅井:
- 一人で!(伴奏なしで)
- 道重:
- ♪信じることにするわー、赤いフリージア
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- 菅井:
- もう一回、自分でMDを聴いて、タターンってなってるところとか、あるよね。
そこは、今、全部、ばらばらよ。
音、取るので、精一杯で。
それを自分で、MDを聴きなさい。
- ナレーション:
- こうして彼女の最後のレッスンは終了。
はっきりと成長が認められた瞬間でもありました。
- 道重:
- ありがとうございました。
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(退出しようと扉の前まで来たところ)
- 菅井:
- 道重、道重。
1,2、さん、はい!
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- 道重:
- ♪信じることにするわ、赤いフリージアー
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- 菅井:
- 合格、はい、お疲れ。
- 道重:
- ありがとうございました。
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- 道重:
- 自然と、でかい声、出した。
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- 道重:
- 出っちゃった。
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- 道重:
- 手が痛かった。
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- 亀井:
- ♪そんな優しさ
- ナレーション:
- 全てのレッスンが終了した合宿三日目。
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- 田中:
- ♪信じることに
- ナレーション:
- あとは、明日の課題発表を残すのみとなりました。
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- ナレーション:
- 残されたわずかな時間を練習に充てる3人。
- 道重:
- ♪赤いフリージアー
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