「モーニング娘。LOVEオーディション」

●特番・合宿三日目・午後のレッスン-2


菅井:
もっと柔らかい感じ。
赤い、で、固まらないように
広く、あ、そこに咲いてる、あ、って、
こんな感じで歌ってみて。
1,2、三、四、

田中:
♪信じるーことにするわー

ナレーション:
元々、歌唱力に定評のある田中。

菅井:
もうすぐ、1年になるわー
自分の心の中に、赤いフリージアを思い描いて、入れてあげなきゃ。
OK?できるね?
田中:
(yes)
菅井:
やるね?
田中:
(yes)
菅井:
では、もう一回やって、これ最後です。
田中:
はい。

菅井:
お願いします。
田中:
お願いします。

田中:
あ、ちょっと待ってください。
菅井:
なんでよ。
田中:
お腹、痛くなってきた。
菅井:
なんで、行ってくる?
田中:
(no)
菅井:
どこの辺が?
田中:
もう、直った。急に。
菅井:
は?呼ぶな、いちいち、ここ遠いんだから。

田中:
♪信じる

ナレーション:
そのレッスンは、感情表現という、彼女にとって、最も難しいものになっていました。
レッスン中、笑みを見せたことのなかった田中。
果して彼女は、感情表現をものにすることが出来るのでしょうか。

田中:
♪あーなたの愛は、お土産の花束

田中:
歌えてない。
もお、やっぱ、歌詞が飛んだ。
あそこ立ったら。

田中:
ダンスもやばいけんねー。

ナレーション:
少し間違った歌詞を、必死に覚えようとする田中。
菅井先生の気持に対する、彼女なりのアピールかも知れません。

菅井:
目、つぶらないで。
道重:
はい。
菅井:
しっかり見て、俺を。恥ずかしい?俺のこと、見んの。
道重:
(no)
菅井:
うそつき、恥ずかしいくせに。
道重:
(yes)
菅井:
だったら見なさい、ちゃんと。

ナレーション:
歌唱力に難のある道重。
菅井先生は、彼女の弱点を低音に見定めたようです。
先生独特のレッスン法に、道重は挑みます。

道重:
♪いーいいーい、いーいい

道重:
♪あーなたの愛は、
菅井:
これ取ると、それなくなっちゃ、だめ。
はい、そこの練習。

道重:
♪いーい、いいいい、いい、いいーい
菅井:
ああ、もったいない、しっかり歌わないから

道重:
♪いつまでも、あ、赤いフリージア

道重:
♪いつまでも、あー、赤いフリージア
菅井:
そう。

どうやったら出るか、気持ちわかってきたね?
道重:
はい。
菅井:
ずーと伸ばしっぱなしだと、それ以上伸ばせないから、使えなくなる。
それを、あーの時だけ、こぉやって使う。

道重:
♪純潔の、あー、赤いふ・・
菅井:
今、ちゃんと、ここ伸ばさないから出ないんでしょ。
3、はい。
3、はーい!

道重:
♪純潔の、あー、赤いフリージア

菅井:
辛いけど、我慢しなさい、そのまま。

ナレーション:
この日、彼女は、1時間以上も腕を上げ、歌い続けました。

菅井:
一人で!(伴奏なしで)
道重:
♪信じることにするわー、赤いフリージア

菅井:
もう一回、自分でMDを聴いて、タターンってなってるところとか、あるよね。
そこは、今、全部、ばらばらよ。
音、取るので、精一杯で。
それを自分で、MDを聴きなさい。
ナレーション:
こうして彼女の最後のレッスンは終了。
はっきりと成長が認められた瞬間でもありました。
道重:
ありがとうございました。

(退出しようと扉の前まで来たところ)

菅井:
道重、道重。
1,2、さん、はい!

道重:
♪信じることにするわ、赤いフリージアー

菅井:
合格、はい、お疲れ。
道重:
ありがとうございました。

道重:
自然と、でかい声、出した。

道重:
出っちゃった。

道重:
手が痛かった。

亀井:
♪そんな優しさ

ナレーション:
全てのレッスンが終了した合宿三日目。

田中:
♪信じることに

ナレーション:
あとは、明日の課題発表を残すのみとなりました。

ナレーション:
残されたわずかな時間を練習に充てる3人。

道重:
♪赤いフリージアー

2003.01.19「特番」より