「モーニング娘。LOVEオーディション」

●特番・合宿三日目・午後のレッスン-1


三人:
せーの。
ナレーション:
そして、レッスン開始数十分前には、自主的に振りを確認する
前向きな姿勢も見えてきました。
田中を中心に、うまくまとまっている様子です。

田中:
違う、こう引っ込んだ時に二人は、こぉやって歌う。
そんな風にしな、いかんと。
ちょっと、
道重:
こぉやって?
田中:
ちょっと、出てーみたいな。

夏:
お疲れっです。
三人:
お願いしまーす。
夏:
練習した?
三人:
今、しました。
夏:
時間ないからね、早速、やろう。

夏:
ダラダラ、Do It。 すぐ。
田中:
こお?
夏:
うん。

ナレーション:
これが最後のダンスレッスン。
夏:
シャープに、ジャープに。
ナレーション:
これまでにないほどの集中力で、振りを覚えていきます。

夏:
もっと、シャープに。
ナレーション:
夏先生に対し、一歩引いた態度をとってきた3人。
夏:
こっち見て、Do It。で正面見て。
ナレーション:
しかし、それも、今や、まったく感じられません。
夏:
Do It。
一番いい顔は、正面向いたとき。

夏:
せーの、Do It。
もう一回、いくね、せーの、Do It。
もっとシャープに。

ナレーション:
音に合わせての振りも、徐々に、さまになってきました。
多少、戸惑いはあるものの、徐々に彼女達に変化が現われてきました。

夏:
もう一回、いくね。
三人:
はい。
ナレーション:
ハードなレッスンにもかかわらず、
実に積極的になって来たのです。

亀井:
♪どんな未来が訪れても
ナレーション:
人一倍、大きな声を出して踊っているのは、亀井絵里。

夏:
いくね、今んところ行くよ。
田中:
あのー、先生、も一回、教えてください。
夏:
ほ?なになに。
田中:
も、一回、教えてください。
夏:
どこ?
ナレーション:
そして、昨日、返事も出来なかった田中は、
3人の中で一番多くの質問を投げかけていました。

夏:
自分を、表現をアピールする、
アピールするという事。
一番、誰よりも強い、ビームを目から出そうと思って。

夏:
自分の目から。
それが最初の

夏:
カチカチカチ・ダダダダって、やった時。

夏:
いい?
田中:
はい。
夏:
はい、ちょうだい。

ナレーション:
その成長ぶりは、夏先生をして、
わたしを本気にさせたと、言わしめたほど。

ナレーション:
3人は、限られた時間で、懸命に踊り続けました。

ナレーション:
その顔付きは、昨日に、全く見られなかったものです。

ナレーション:
そして、この日最後の、
音に合わせての振り確認を迎えました。

三人:
お願いします。
夏:
モーニング娘。になんだよ。
成り切るんだよ。
プロのアーティストになるんだよ。
歌って踊って、表現すんだよ。
お客さん、この人達、カメラだと思わなくていいよ。
お客さんだと思いな、この人達。

三人:
お願いします。

ナレーション:
課題発表は、明日。
彼女達は、最後にして、最高の
ダンスレッスンの時間を過ごしたのです。

三人:
お願いします。
菅井:
お願いしまーす。

菅井:
一人ずつですよね?
道重、一番最後にしたいんですけど。

亀井:
♪そんな優しさ

ナレーション:
歌詞がリズムに先行する亀井。

菅井:
そうそうそう、その前に気をつけさい。
そんな「優ーしさ」じゃない、「やさーし、さ」

亀井:
♪そんな優し、さ、初めの頃だけね
菅井:
早いよ

亀井:
♪信じることにするわー

菅井:
す、すーるーわー
亀井:
すーるーわー

亀井:
♪信じることにすーるーわー

亀井:
♪いつまでも、あ、赤いフリージア

ナレーション:
まだまだ修正の余地はあるものの、
実に楽しそうに歌っています。

亀井:
歌詞覚えたから、何だろ、
自信ってわけじゃないけど、
ま、堂々として歌えるかなとは、思って、歌ってたから。

亀井:
それに、何か、最後のレッスンだったから、うーん。
何かね、頑張ろうと思った、から。

亀井:
あの、ひと前?で。
出んのが、恥ずかしいって言うか、
あんまり苦手だけど、
何かわかんないけど、その、カメラ持ってるからとか、
まぁ、それもあるけど、カメラもあるし、
スタッフの人も、みんないるし、
いるけど、そん中でも、全然普通に歌えたから。

亀井:
うーん、何だろ何だろ、
一回、大きな声出しちゃえば、平気だなって。
ぃや、それ、先生に怒られるから出すとかじゃなくて、
出したいって思ったから。
ん、その辺は、少しずつ強くなった気がする。

2003.01.19「特番」より